P06-07 袋井の人 大人顔負けの迫力と真摯な姿勢で相撲の伝統を受け継ぐ小学生力士 「第28回わんぱく相撲全国大会」静岡県代表 鈴木碧央尉君(天神町) 永田涼真君(堀越上)  6月17日に、富士総合運動公園相撲場で開催された、「わんぱく相撲静岡ブロック大会富士場所」において、鈴木碧央尉君(袋井北小学校6年)と永田涼真君(袋井北小学校4年)が、それぞれ、6年生の部で準優勝、4年生の部で優勝に輝きました。  これを受けて、2人は、7月29日に東京都の両国国技館で開催される「わんぱく相撲全国大会」に、静岡県代表として出場します。 ※掲載内容は、7月20日現在の取材内容に基づいています。 クラブの練習だけでなく出稽古・自主練習も力に  鈴木君と永田君の2人は、「袋井相撲クラブ」に所属し、共に鍛錬する仲間です。  鈴木君と相撲との出会いは、小学4年生のとき。小学校から案内をもらって初出場した、わんぱく相撲の大会でいきなり優勝。その場で相撲クラブにスカウトされました。  永田君は5歳のころ、テレビで朝青龍が優勝した場面を目にし、「かっこいい!」と、すっかり相撲のとりこになり、相撲クラブに入門したそうです。  2人は、所属クラブで週に2回の練習を行うほか、週に1回は、わんぱく相撲が盛んな焼津の相撲クラブに出向いて、出稽古を受けたり、毎日の地道な自主練習に励んだりしています。 悔しい思いや、痛い思い全てが相撲に活かされる  相撲を続ける中で、2人が最もうれしいと感じるのは、「前回勝てなかったライバルに勝ち、成長を実感できたときや、団体戦で優勝できたとき」(鈴木君)「優勝すると、クラブの仲間みんなが喜んで、一斉に土俵に駆け寄ってきてくれること」(永田君)とのこと。  一方で、鈴木君は、苦手な筋トレや柔軟に苦戦し、永田君は、試合で顔を強く打って痛い思いをした記憶が残っているなど、それぞれに苦労もあったようです。しかし、全ての経験を次の勝利につなげようとする心の強さが、話をしてくれる2人の表情から伝わります。 周囲への感謝と、相撲ができる喜びを胸に、全国大会へ  毎日の体調管理や練習への送り迎えに協力してくれる家族や、クラブのコーチ・仲間に支えられて成長してきた2人。全国大会では、家族や仲間のためにも勝利を目指します。  全国大会で楽しみにしていることは、「いつも対戦している県内の仲間と、一緒に相撲部屋の体験宿泊ができること」(鈴木君)、「国技館での試合、相撲部屋での稽古など、プロの相撲に触れられること」(永田君)と、笑顔で話してくれました。  袋井の力士たちの迫力あふれる取り組みを、皆さんも応援してみませんか。 袋井相撲クラブの練習 日 毎週金曜日・土曜日 時 午後7時30分〜9時30分 所 愛野公園相撲場 対象 幼稚園・保育所(園)園児〜中学生 ◇随時、仲間を募集しています!  ぜひ、見学に来てみてください。 袋井で活動中 グループ紹介 南町お囃子倶楽部 遠州鳳南会  私たち「遠州鳳南会」は、その昔、江戸から遠州横須賀に伝わった祭り囃子を地元の高南地区に伝えて、約30年余りがたちます。メンバーは、代表の石川をはじめ、戸塚、山本、高橋、柳瀬の5人で、それぞれが笛や太鼓などの指導に携わっています。また、準メンバーとして、小中学生からシニアまでの男女約20人も練習やイベントに参加してくれています。  公民館行事や文化協会のイベントへの出演、社会福祉施設への慰問活動なども行っていて、イベントの帰りには「また来てね!」と声を掛けていただくこともあり、私たちも元気をもらっています。  これからも応援よろしくお願いします。 活動内容 定例会(月1回)、子ども会や祭青年へのお囃子指導、各種イベントへの出演、デイサービスなど社会福祉施設への慰問など 活動場所 南町集会所 問 代表 石川晴彦さん(南町) TEL42-5356 市民×原田市長 THE 対談 今回は、「にぎわいのあるまちづくり」をテーマに市内の事業者の皆さんと市長が対談しました。 「袋井の持つ雰囲気と人のつながりを活かしたにぎわい創出を」 のんびり? こだわり? 袋井のイメージは? 市長:事業をされている皆さんが感じる、袋井市の良い点・悪い点や、袋井市のイメージはどんなことがありますか? 倉田:遠州地方には「群れの文化」があるといいますが、どこかでだれかとつながっている感じがありますね。これは、まちづくりやにぎわいづくりに活かせるのではと思います。 井谷:磐田と掛川の間に位置しているのは、メリットにもデメリットにもなり得ます。  中東遠の中心としての社会基盤整備や情報発信を行うことで、まちがさらに活気を増すと思います。 大石:袋井は、道路や鉄道など、人の移動がスムーズに出来る環境にあると思います。  これは、市外から入ってきやすい半面、市内から出ていきやすいという面もある。商売をしている者としては、PRの方法次第でもっと人を呼び込める可能性を秘めていると感じます。 「地方の時代」袋井の進む方向は? 市長:近年は、様々な要素が地方に移行する「地方の時代」が進んできています。  都会と地方という視点から見て、今後の袋井市はどう進むべきだと思いますか? 倉田、井谷:昔に比べて、交通網も情報面も、都会と地方の差がなくなってきています。  あえて都会化するのではなく、袋井の良さやこだわりを上手に発信したり、地場産物を活用するなど特徴を持ったまちを育成することが必要ではないでしょうか。 大石:チャレンジすることをサポートする環境があれば、地方であっても、才能を発揮できる人材が必ずいるはずです。 青木:袋井は、頑張っている若い世代のお店がとても多い。  行政と市民が一緒になって、まちぐるみで事業者をサポートする体制があれば、都会に負けないまちになれる力を持っていると感じます。 金原:袋井の人は、子どものころから何らかの集まりに参加する機会が多く、人とつながる土台が出来あがっています。そうした「人のつながり」を大切にしていって欲しいですね。 にぎわいづくりのために袋井に必要なものは? 市長:袋井のまちがにぎわいを増し、成長するためのアイデアがあれば教えてください。 青木、井谷:人と人がふれ合う場所があるといいですね。「あそこに行けば、だれかがいるはず」。これが、にぎわいにつながっていくと思います。 金原:健康文化都市として、スポーツを通じて人が集まり、交流できる「スポーツシューレ(※)」のような施設があるといいですね。  市内で頑張っている様々な団体を効果的につなぐことも、有効だと思います。 大石:文化的な面は恵まれた環境にあると思うので、今後は、安心して生活するための就業・定住環境が重要だと感じます。 倉田:今の10代・20代の若者が、夢を追いながら働き、生活できる環境が必要だと思います。  年長者が応援してあげれば、若い人たちの創造力やチャレンジ精神が、まちのにぎわいに反映されていくのではないでしょうか。 市長:袋井らしい環境と人のつながりの育成。行政としても、積極的に取り組んでいきます。  今日は、素晴らしいアイデアをありがとうございました。 ※「スポーツシューレ」…グラウンド、体育館、ミーティングルーム、宿泊施設などを備える総合スポーツセンター。ドイツでは、地域におけるスポーツの拠点を意味する。 若い世代のパワーをまちのにぎわいづくりに 倉田布美江さん(東通) 2級建築士 チャレンジをサポートしてにぎわいの創出を 大石勘夫さん(豊住) 靴販売業 中東遠の中心として袋井らしいまちづくりを 井谷茂さん(上町) 結婚式場宴会場 人のつながりを活かせる環境整備を 金原康夫さん(栄町) 生花販売業 人と人がふれ合う場所からまちの元気を生み出せたら 青木良太さん(春岡) 飲食業 産業育成のためにも若い「人材」の育成を 袋井市長 原田英之