P02-03 広大な農地や多彩な農産物など、魅力的で豊富な「農」の資源を活用し、袋井らしいまちづくりに活かすために すすめています!農を活かしたまちづくり 問 企画政策課企画係 TEL44-3105 実施の背景  多くの物やサービスに満たされ、自由で便利な生活を送ることができるようになった現在、私たちの意識は、健康や生きがいづくり、自然とのふれ合いなど「生活の質の向上」に移行しつつあります。  また、市民の生活を支える地域経済の発展やコミュニティづくりなどに、地域が持つ資源を活用することの重要性が高まっています。  このような中、温暖な気候や市域に広がる水田と緑豊かな茶畑、メロンや茶・米などの農産物など、豊富な農の資源に恵まれていることを強みに、それらを一層、私たちの暮らしの営みやまちづくりに有効活用することで、市民生活の向上と産業の振興を図り、袋井市のまちの将来像『人も自然も美しく 活力あふれる 日本一健康文化都市』の実現につなげていこうとする取り組みが、「農を活かしたまちづくり」です。 多岐にわたる農の効用をまちづくりに 市民生活の質の向上  市では、「農」とのかかわり合いによる健康増進や福祉・教育・コミュニティの充実など、まちづくりの様々な分野に「農」を取り入れることで、市民の皆さんの生活の質を高める取り組みを進めていきます。 産業の振興  また、「農を活かしたまちづくり」では、付加価値を付けた新たな特産品の開発や、6次産業化などによる新規事業の創出など、産業の振興・まちの活性化にも取り組んでいます。 「農を活かしたまちづくり」概念図 1.実施の背景  1 温暖な気候に恵まれた、県下有数の農業生産地  2 農にかかわる資源が豊富に存在  3 多岐にわたる農の効用と新たな可能性   ↓ 活用する 2.仕掛け  豊富な農資源を、様々な分野でまちづくりに活用   ↓ 高める 3.ねらい  @「市民生活の質の向上」  A「産業の振興」   ↓ 4.目指す姿  日本一健康文化都市の実現 現在取り組み中の主な事業(★は、3ページに詳細掲載) 事業名 内容 いきいき健茶グリーン事業(★) 茶振興(給茶器設置) のびのび園庭グリーン事業(★) 保育所・幼稚園園庭の芝生化 ふくろい特産物宣伝隊支援事業 農作物の販売促進など 市民農園拡充事業 市民農園の利用促進 農を活かした授業づくり事業 学校授業での農体験 竹エネルギー活用促進事業 竹の活用など 菜の花エコプロジェクト バイオマス利活用など 袋井フロンティア農園プロジェクト 耕作放棄地解消など はじめよう!農業人育事業 新規農業者育成 農作物加工販売応援事業(★) 6次産業化推進 平成22年度に実施しました! いきいき健茶グリーン事業 ◇小さなころから、袋井の特産であるお茶を飲む習慣を身に付けるなど、お茶に親しむ環境作りを進めることで、茶産地としての茶業振興を図ります。 【利用する農の資源】 袋井茶の粉砕茶 【参加対象】 市内の全小学校(12校) 【活動内容・成果】 平成22年度に、市内すべての小学校に42台の給茶器を設置しました。茶葉(粉砕茶)は、袋井茶振興協議会から市が全校分を購入するほか、同協議会から寄付いただいています。休み時間や昼休みに、児童がお茶を飲んだり、お茶でうがいをする習慣が定着しつつあります。 【今後の課題】 安定的な利用促進を図るため、児童を対象に袋井茶の効能をPRするなど、継続的に分かりやすく伝えていくことが求められています。 問 教育企画課総務企画係 TEL44-3120 平成23年度から実施しています! 農産物加工販売応援事業 ◇地域の第1次産業(農業)に携わる農業者が、加工・販売などの第2次・第3次産業にもかかわること(1次×2次×3次=6次産業)によって、農業の活性化と地域農作物の付加価値向上を図る「6次産業化」を推進します。 【利用する資源】 各種農作物、商工業者の加工技術 【参加対象】 市内農業者 【活動内容・成果】 平成23年度から「6次産業化促進事業費補助金」を整備し、農産物の生産だけでなく、加工・流通や販売を主体的に行うなど、新たな取り組みに挑戦する意欲ある農業者を支援しています。 ▽平成23年度実績…「米粉のホットケーキミックス開発」相談会・セミナーの開催など 【今後の課題】 6次産業化の実現には、加工品を作るだけではなく「売れる」商品を作ることが必要です。安定生産に加えて、商品開発や販路確保も求められるため、ノウハウを持った商工業者との連携もサポートしていきます。 問 農政課農業振興係 TEL44-3133 平成22年度から実施しています! のびのび園庭グリーン事業 ◇幼稚園の園庭を、芝生化する取り組みです。ポットで育てた芝苗を園庭に移植し、一面に広げていく「ポット苗移植法」を採用しています。 ◇体や環境にやさしい特性を持つ芝生を園庭に利用することで、体を使った遊びを通して、子どもたちの体力向上や緑化による癒し効果による情緒の安定などにつなげます。 【利用する農の資源】 幼稚園の園庭、芝生 【参加対象】 幼稚園の園児と保護者、地域の皆さん 【活動内容・成果】 芝苗の移植から日常の管理までを自分たちの手で行うことで、園児や保護者、幼稚園職員に加え、自治会や地域ボランティアの皆さんの協力も得ながら、地域との協働によるまちづくりを展開できました。 ▽平成22年度実績…高南幼稚園(380u)、若葉幼稚園(740u)、田原幼稚園(600u) ▽平成23年度実績…今井幼稚園(820u)、若草幼稚園(700u)、三川幼稚園(590u) ▽平成24年度実績…袋井東幼稚園(550u)、袋井西幼稚園(550u)、浅羽北幼稚園(1,100u) (毎年、3つの幼稚園で芝生化を実施し、平成26年度までに市内すべての保育所・幼稚園の芝生化を図ります) 【今後の課題】 病害虫の駆除や芝刈りなど、維持管理の負担を心配する声があるため、地元企業などに協力を依頼するなど、地域全体で芝生化をサポートする体制づくりをすすめていきます。 問 教育企画課施設整備係 TEL44-3190