P08-09 FUKUROI PERSONAL FILE 袋井の人【ひと】 もっと速く、もっと高いレベルへ 袋井市からオリンピック出場を目指す! 第28回静岡国際陸上競技大会兼第30回オリンピック代表選手選考競技会 男子400mハードル種目出場 至学館大学 陸上競技部 天野裕太さん(神長)  5月3日(木・憲法記念日)に、エコパスタジアムで開催される静岡国際陸上競技大会。ロンドンオリンピックの代表選手選考も兼ねたこの大会に出場するのが、天野裕太さん(21歳)です。 自分の頑張りが結果に表れる その喜びを次への原動力に  天野さんが、初めて陸上競技のハードル種目に挑戦したのは、小学6年生の時だったそうです。 「もともと空手教室に通っていたのですが、小学校対抗の陸上競技大会で良い成績を残せたことがとてもうれしくて、中学校で陸上競技部に入部するきっかけになりました」  中学校では、110mハードル種目に取り組み始めた天野さん。しかし、最初は思うようにタイムが縮まらなかったそうです。 「中学2年のころから、先生の指導のおかげでタイムが縮まってきました。  学校の部活動が終わった後に、週3回、袋井市陸上競技協会の練習会にも参加していましたが、自分の頑張りが結果に表れてくるのが、とにかくうれしかったですね」  中学3年の時には、全日本中学校陸上競技選手権大会など、全国レベルの大会へ進出できるほど成長した天野さん。高校では、全国高校総体(インターハイ)へ出場し、大学へと進みます。 さらに高いレベルとの出会い 種目を変更し、次のステップへ 「大学では、1年生の時に出場した大会で、それまでとは違うレベルの高さに圧倒されました。  当時は、110mと400mのハードル種目に取り組んでいたのですが、さらにレベルの高いステージへ挑戦していくために、400mハードルだけに集中することを決めました」  大学2年からは、種目を400mハードルにしぼって取り組み始めた天野さん。毎年、自己記録を更新し、昨年行われた日本学生陸上競技対抗選手権大会(通称「全カレ」)では、5位入賞を果たし、前述の静岡国際陸上競技大会への出場権を獲得しました。 最高の夢に向かって 「これまで見ている側だった大会に出場できることをうれしく思います。  今回は、オリンピック参加標準記録Bを突破することが目標ですが、それを達成したら、次は参加標準記録Aを突破し、オリンピック出場を目指してこれからも頑張ります」  大会への意気込み、そして将来の夢を力強く語ってくれた天野さん。6月に開催される日本陸上競技選手権大会への出場も決まっています。  オリンピックの陸上競技トラックで、天野さんの雄姿が見られることを願っています。 袋井で 活動中 グループ紹介 優武空手袋井東道場 楽しく・美しく・健康に  空手、武道、格闘技。一般の方には、敷居が高い、とっつきにくいというイメージかもしれません。  優武空手袋井東道場では、そんなイメージを一新させるスタイルで、空手を好きになってもらえるような稽古、元気な稽古を心掛けて、子どもから大人まで、男女問わず楽しく活動しています。  家族や仲間と一緒に汗をかくこと、自分を磨くこと、そんな時間を大切にしてみませんか。  事前の連絡は不要です。是非、直接見学・体験にお越しください。 活動日 毎週日曜日 午後7時30分〜9時 活動場所 袋井東小学校体育館 会費 100円/回 問 太田浩道さん(菅ケ谷)TEL090-4237-3680 袋井発 CITIZEN & MAYOR TALK 市民×原田市長 THE対談 心もからだもまちもほっとする「健康文化観光」ふくろいへ。 今回は、観光に携わる皆さんと市長が対談しました。 袋井の観光 「知らせて・来て・観て・また来てもらう」ために 袋井で「観光」という言葉で イメージすることは? 市長:皆さんが持つ「袋井の観光」は、どんなイメージですか? 鈴木:京都から袋井に来て7年になりますが、最初は「袋井は観光するところがあるのかな」と思っていました。でも、住んでみたら花火やメロン、史跡など素晴らしい観光資源があることが分かってきました。 大谷:観光と聞くと、名所やイベントを想像しますが、実は、袋井には食事を楽しめるところが周辺の市町に比べてたくさんある。「おいしい、楽しい」というのも大事だと思います。 市民1人ひとりが 観光ガイド・観光特使に 「袋井が好き」 その気持ちをつなげたい 時田:県外へ出ていった時、まだまだ「袋井ってどこ?」と聞かれることが多いですね。 もっと注目してもらうために 市長:知名度が低いという話が出ましたが、東洋経済新報社が毎年発表する「住みよさランキング」で、袋井市は2010年版で全国28位になっています。もっと注目してもらうためにはどんなことが必要だと思いますか? 刑部:山も平地も海もあって、人が集まる名所やイベントもある。1つ1つは素晴らしい観光資源なのに、それぞれが連携できていない感じがします。 大谷:観光名所を見終わったら、次はおいしい店に寄ってもらう。そんな連携を持たせられたら、地域の輝きを生かしていけそうですよね。 時田:やはり、受け身ではダメですよね。市民自身が良さを知って、積極的にPRしていけるようにならないといけない。 鈴木:確かに、地元に愛されることが、本当の魅力につながる気がします。 癒しの観光や健康の観光、例えばサイクルツーリズムのように、地元の人も楽しめる特色を推進することで、袋井に来てくれる人へのアピールにもなるのではないでしょうか。 観光をきっかけに 袋井を元気に 行政がすべきこと 市民にできること 市長:まちを良く見せるために、行政がすべきこと、市民の皆さんができることは、どんなことだと思いますか? まずは、自分で見て 体験することが必要 時田:自分の住むまちが、いかに素晴らしいかをアピールするためにも、市民1人ひとりが「袋井に住むことって、こんなに恵まれているんだ」と考えてみることが必要ですね。 鈴木:袋井を元気にしたいと思っている人はたくさんいると思います。行政には、そういった人たちの熱意をくみ上げて、力を合わせていける仕組みを作って欲しいですね。 刑部:市内の企業と協力して、大人の工場見学や子どもの職業体験などができたら楽しそうですよね? 行政と市民・企業の 協力で「楽しさ」を 行政だけではできないことでも、市民や企業が一緒になって「楽しい」を作り出せれば、観光振興につながると思います。 大谷:観光を産業として考えると、ここに住む人が豊かになることがとても大切ですよね。  市民も観光について真剣に考えることができるように、行政には積極的に情報を発信していってもらいたいです。 市長:観光について、もっと幅広い考え方で取り組んでいきます。 袋井の観光を盛り上げていくために、皆さんの今後の活躍に期待しています。 問合せ/秘書広報課広報広聴係 TEL44-3104