P24-25 聴こうよ、ラジオ ラジオを聴いていますか。 いざというときの備えや、普段の生活を楽しむのに手軽なラジオ。職場や家庭に備えて、一度スイッチを入れてみませんか。 いざというときのために…  国内でラジオ放送が始まったのは、大正14年です。昭和30年代からはテレビの普及に伴い、また、現代ではインターネットや情報通信技術の進歩により、ラジオのリスナーは減少しているといわれています。  しかし、昨年の東日本大震災では、地元の放送局がいち早く被災者へ情報を発信するなど、被災地にとってラジオが重要な役割を果たしました。  防災担当者によれば、「ラジオは、リアルタイムに情報を得ることができ、災害時には電池の要らない手回し充電ラジオが便利です」とのこと。   大きな地震や台風などにより設置される「市災害対策本部」の支部は市内19箇所にあり、各支部倉庫に手回し充電ラジオを備えているそうです。  また災害時に便利な情報手段として、携帯電話やパソコンのメール機能を利用した行政情報配信サービス「メローねっと」があります。同報無線や防災情報などを、文字で確認することができ、聴覚に障害のある方にとっても便利です。 メローねっとの登録方法は、毎月15日発行の「お知らせふくろい」の裏表紙または、市ホームページでご確認ください。 問 企画政策課情報政策係 TEL44│3106 ラジオの定番 ラジオ体操、人気のヒミツ  ラジオのリスナーが減少する中、新たな本やDVDが発売されるなど、「ラジオ体操」の人気は上昇しています。  市内の自治会でも意欲的に行われているラジオ体操。白鬚神社(新町)で活動中の「どまん中ラジオ体操」を10年以上続ける大杉孝一さんは、「健康が一番です。体調が万全でなくても、朝、ラジオ体操をするとすがすがしい気持ちになります」と話してくれました。  「どまん中ラジオ体操」には、市内各地から参加者があり、ラジオ体操が終わった後も、散歩をしたり季節の花を見に行ったりするなど、参加者同士の交流も広がっているようです。   さらに、今年7月28日には「市民健康ラジオ体操の集い」として、市役所南側芝生広場で、市民約400人が参加してラジオ体操が行われました。  ラジオ放送の始まりとともに、ラジオ体操の歴史も80年を超え、健康づくりや、地域の人と人とがつながるきっかけになっているのかも知れません。 あなたとラジオ、どんな関係ですか? ラジオに関わるあなたのエピソード、教えてください! 作業中、機械の音だけを聞いているより、時々ラジオが聴こえるのがいいですね。ちょっとした息抜きです 飛田孝さん(自営業) 「仕事場で、知らず知らずのうちにラジオのスイッチを入れています。CDデッキが壊れたのがきっかけでラジオを聴くようになりましたが、あえて買い替えていないのは、ラジオで事足りているからかも知れません。年齢格差のない、幅広い情報が入ってくるのもいいですね。  生の声で語りかけてくれるので、聴き流しているようで、意外と記憶に残り、家族と話している時にもラジオで聴いた話を口にすることが多いです。自分のブログの記事のヒントにもなっています」 身近な情報がリアルタイムで届くので便利です(40代女性) 「毎朝、洗濯物を干しながらラジオを聴いています。テレビだと手が止まってしまいますが、ラジオだと聴きながらほかのことができます。『浜松で雨が降っている』と聴いて、『袋井でも降り出すかな?』と予測することもあります。  懸賞に応募するのが好きなので、ラジオの懸賞情報を知りたいことも、よく聴く理由のひとつです」 普段は聴きませんが、非常用ラジオを常備しています(60代女性) 「非常用ラジオのスイッチを入れたままにしていて、いざという時には電池切れ、ということがありました」 停電の時はラジオをつけました (40代女性) 「家事をしながらよく聴いています。9月の停電の時は、すぐにラジオをつけて聴いていました」 落ち着いて耳を傾けられるラジオ。趣味の時間に聴いています(70代女性) 「ラジオ世代です。ラジオはよく聴いていますが、自宅はラジオの電波が入りにくいように思います。少し性能がいいラジオを購入したら、聴きやすくなりました。趣味の時間に、なんとなく流れているラジオの音楽を聴いていると、趣味とラジオだけに気持ちを向けることができ、心が休まります」 FmHaro!、K-mixと「災害放送協定」を結んでいます  市は、南海トラフの地震をはじめ、台風・洪水・大規模火災などの災害が市内で起きた際、市の発信する情報を優先的に放送する「災害放送協定」を民間の放送局2局と結んでいます。 ◇浜松エフエム放送株式会社 FmHaro!(76.1メガヘルツ) 平成16年締結 ◇静岡エフエム放送株式会社 K‐mix(78.4メガヘルツ) 平成23年締結  今年の8月14日に発生した豪雨で、実際に放送を流していただいた、浜松エフエム放送(株)FmHaro!の統括部長・佐々木伸介さんにお話を伺いました。 「災害発生時、その情報がFmHaro!に入ると、災害の状況または、予想される災害規模によって、緊急防災情報を放送するかどうかの判断を局が速やかに行います。  8月の台風のときは、情報提供された避難勧告の区域や避難先などの詳細と、電力会社の停電情報、鉄道・バスの運行状況などを放送しました。災害時に強いメディアがラジオです。FmHaro!をぜひ聴いてみてください」 「アイ・ドラゴン」を知っていますか? アイ・ドラゴンは「目で聴くテレビ」CS放送の受信機です。CS障害者放送をリアルタイム字幕・手話通訳で視聴でき、災害時に福祉避難所に備えられることが望まれています。 ちょこっと民話〜浅羽南地区編〜(「中遠昔ばなし」より)  命山の由来  浅羽南地区の中新田・大野には「命山」と呼ばれる築山があります。延宝8年(1680年)8月、東海地方を襲った台風は、横須賀から浅羽にかけて大きな被害をもたらしました。二度と悲惨な体験を繰り返すまいと、村人は力を合わせ、避難するための築山を村中に築きました。その後の洪水では、この築山のおかげで大勢の命が救われました。村人はこの築山を「命山」と名付けて、子孫へ語り継ぎました。 市民編集員のひとこと 姉妹都市塩尻市で行われたハロウィーンイベント。仮装したネコもいましたよ。