P26 原田市長の散歩道 「いじめ」  最近、小・中学生が「いじめ」によって自殺する事件が相次ぎ、社会的に大きな課題になっている。  滋賀県大津市では、学校が事実を正確に把握し、正直に公表しなかったため、市長や教育長が謝罪を繰り返し、マスコミでも大きく取り上げられた。  この事件によって、文部科学省では、全国一斉に「いじめの実態調査」を行った。調査の結果、袋井市でも「いじめ」があったことが分かり、教育委員会では、早速『いじめから子どもを守るメッセージ』を作り、班内回覧によって市内の全家庭にも「いじめ」をなくすことをお願いした。  強い者が弱い者に対して行う「いじわる」は、良くないことであるが、残念ながら、昔からどこにでもある。  この「いじわる」は、子ども同士ばかりではなく、職場や家庭、地域の中にも存在する。  なんと、牛の世界でさえ、強い方からの序列が決まっていて、牛舎へ新しく入った牛は、順序が決まるまでの間は苦労すると聞いたことがある。  しかし、今、小・中学校で起こっている「いじめ」は、逃れるすべがなくて自殺に追い込まれたり、人格がひどく傷つけられたりしてしまうなど、余りにも結果が悲惨なため、社会全体で『いじめをなくす』ことに取り組むこととなった。  秋の色が濃くなって、市内の各地から祭りの太鼓や笛の練習の音が、虫の声とともに聞こえてくる。  袋井の秋祭りは、全員参加型で、地域ごとに学年を超え、世代を超えて一緒に屋台を引きまわすのが特徴である。  上級生が下級生の、あるいは祭青年が小・中学生の話し相手となり、世話をするのも祭りの時期だからこそできることである。  普段、会話をしたことのない者同士や悩みがあっても口に出さない子どもも、祭りならではの雰囲気の中で、軽いノリで話すことができる場面もあるだろう。  祭青年や地域の皆の協力で、袋井の秋祭りを通じて「いじめ」の発見と解決のための小さな鈴を付けることができれば、今の時代において、何にもまして価値のあることの1つになると思う。 季節の健康レシピ 食材まめ知識  ホウレンソウの渋みはシュウ酸によるもので、胆のうに石がたまる「胆石」の原因になります。ホウレンソウを調理する際は、あく抜きをしてから使用しましょう。 旬の食材を使ったレシピ 青菜のチーズあえ ●材料(4人分) ホウレンソウ 1/2束 しょう油 小さじ1/2 長イモ 120g キュウリ 1/2本 梅干し 1個 カッテージチーズ 100g ちりめんじゃこ 大さじ2 白ごま 大さじ1 ●作り方 @ホウレンソウは塩少々を加えた熱湯でゆでて5cm長さに切り、しょう油であえる。 A長イモは皮をむいてビニール袋に入れ、すりこぎでたたいて崩す。 Bキュウリは半月切りにする。 C梅干しは種を取って包丁でたたく。 Dボウルにすべての材料を入れてあえる。 ●栄養価(1人分) エネルギー74kcal / たんぱく質5.8g / 脂質2.8g / カルシウム79mg / 鉄1.5mg / ビタミンC21mg / 食物繊維2.3g / 塩分0.9g ●食推協からのコメント ホウレンソウには東洋種と西洋種があり、葉のギザギザで見分けられます。 毎月19日は、『食育の日』 表紙のことば  8月21日・22日、市の進める「芸術とふれあうまちづくり」の一環として「夏あ〜と2days」が行われ、市内の小学生と東京藝術大学の工藤晴也教授、助手・学生の皆さんが、芸術を通した交流を行いました。  子どもたちは、野外彫刻の鑑賞をしたりモザイク画の制作に挑戦したりしたほか、夜は工藤教授たちを囲む「ふれあいの集い」で親交を深めていました。 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。